ライター初心者へ送る~4章~

文章には読者が読みやすいような丁寧さ、品の良さが重要視されます。

どんなにインパクトのある言葉を使えてもそれが全員の心には響きません。

丁寧・品を兼ね備えた文章で勝負するのが完読される文章のへの近道なのです。

丁寧な文章は文字数当たりの情報量も適量の盛り込まれています。

この章では丁寧さ・品の良さの中心とした「適度な情報量」書き方をご紹介します!

 

1⃣丁寧さ

2⃣言葉選び

3⃣客観性

4⃣品の良さ

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1⃣丁寧さ

・体言止め使用は最小限にする

体言止めのメリットは、スタイリッシュに見えること

デメリットは、感情のない文章になりがち、省略部分の推測が読み手に負担を与える、文末の重複になること

 

・長い名詞化避け、適度な長さに整える

  

・熟語化する言葉の乱用は厳禁

(例)~化、~的、~性

 

・指示語の使用頻度は再上限にする

「こそあど言葉」の乱用は読み手が当てはまる語を判断するのに負担になる

なるべく具体的な言葉で文章を構成しましょう

 

・何を指すか明確ではない語彙は乱用しない

「今回」「昨年」「本作」「前作」 箸事態相があいまいになるため乱用は禁止

固有名詞はくどくなるギリギリまで使用するのが原則です

何を指しているのか読者が判断しやすい定年な文章を作る意識をしましょう

 

・可能表現に頼る:言い換えを入れるだけで丁寧な印象を与える

(例)~は可能だ、~できる、~れる

                           

2⃣言葉選び

・一般的でない語彙は使用しない

専門用語、業界用語、俗語、隠語、カタカナ英語は限られたコミュニティの人しか知らない為、なるべく説明を添えて文を作りましょう

 

・具体性に欠けた言葉は情報を追記または書き換える

「作品」「企画」「物語」「コンテンツ」等の抽象的な言葉を具体的に表しましょう

 

3⃣客観性

・自信の意見を明確に記載する

「らしさ」「ならでは」等の言葉は自身の意見であり他の人がどう思うかは人によって違います。何を基準にそう思ったのかを記載し誰からも納得のいく意見を表記することによって読み手の共感も得ることができます。

 

4⃣品の良さ

・文頭一語目に続く読点:頭が悪そう

 

約物の乱用:下品 約物とは文字や数字以外の記号

約物を頼らずとも要素を整理し、文章を強調できるスキルを磨きましょう

 

・丸かっこを用いた補足:文章構成力の低さが目立つ

 

・「こと」「もの」を減らす

(例)昔のことを聞くことで細かなことを知れる

(改善文)昔話を聞くと細かな情報を知れる

 

・ボンヤリとした繋ぎ言葉は使用しない

「そういった際は」「~のほうで」「基本的に」「逆に」

話し言葉では丁寧に聞こえても文章では文法的に違和感を感じます

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丁寧・品を兼ね備えた文章というのは、曖昧な表現や省略した語彙を使用しないことで、読み手の負担を減らす気遣いが含まれています。

このような気遣いを大切に文章を作ってみましょう!

 

 

 

参考: 唐木 元『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』(インプレス、2015/08)